計算機

ダッチング計算機のステップ解説:計算式と例

配分の計算式、2つと3つの選択肢の例、逆数の合計が1を超えたらどうなるか、サーベットとの違いを解説します。

ダッチングを計算するには、合計ステークSを stake_i = S × (1 ÷ オッズ_i) ÷ Σ(1 ÷ オッズ_j) で各選択肢に配分します。払い戻しはどの選択肢でも S ÷ Σ で同じになります。逆数の合計が1を超えると利益は出ません。その超過分がブックメーカーのマージンです。

Liverpoolの選手たちの試合風景。ダッチングの配分を計算する例
Liverpool。計算例に使うチームのひとつです(架空のデータ) — 写真: Timmy96 · CC0 · Wikimedia Commons
  • 計算式: stake_i = S × (1 ÷ オッズ_i) ÷ Σ(1 ÷ オッズ_j)。払い戻しは S ÷ Σ です。
  • 検算済みの例: オッズ2.10と3.40、S = 100で、ステークは61.82と38.18、払い戻しは129.82です。
  • Σが1を超えたら: 損失(マージン分)が確定し、サーベットではありません。

ダッチングの計算式

ダッチングの計算式はひとつだけです。

これで、いくつの選択肢でも配分できます。

まず式を示し、そのあと3つの例で使います。

プロンプト
stake_i = S × (1 / オッズ_i) ÷ Σ(1 / オッズ_j)

Sは配分したい合計ステークです。

オッズ_i は選択肢iのオッズです。

Σ(1 / オッズ_j) は、カバーするすべてのオッズの逆数の合計です。

各選択肢のステークを計算すると、払い戻しはどれも同じになります。

払い戻し = S ÷ Σ(1 / オッズ) です。

利益は、払い戻しからSを引いた額です。

数値はすべて架空のデータによる例で、コードで検算しています。

ダッチングは、カバーしていない結果のリスクをなくしません。

ベッティングは18歳以上の方のみが対象です。

Premier Leagueの試合でのLiverpoolの選手たち
Liverpool。3つの結果が考えられる試合は、ダッチングの計算を練習するのに最適です。 — 写真: Timmy96 · CC0 · Wikimedia Commons

なぜこの式で成り立つのか

各ステークは、ステーク × オッズ がすべての選択肢で等しくなるように選びます。

つまり、どれが的中しても払い戻しが同じになるということです。

そのためには、ステークをオッズに反比例させる必要があります。

あるオッズがほかの2倍なら、そのステークは半分になります。

だから式に 1 ÷ オッズ が現れます。

合計Σは、ステークの合計をSにするためだけに使います。

代入すると、払い戻しは S ÷ Σ になります。

どんな例でも確かめられます。

これから実際にやってみます。

ダッチングを計算するステップ

例1・2つの選択肢:ホーム勝利と引き分け(例)

Liverpool対Manchester Unitedの試合です。

「Liverpool勝利」をオッズ2.10、「引き分け」をオッズ3.40でカバーします。

合計ステークは S = 100 です。

ステップ計算結果
1 ÷ 2.101 ÷ 2.100.4762
1 ÷ 3.401 ÷ 3.400.2941
Σ0.4762 + 0.29410.7703
Liverpoolのステーク100 × 0.4762 ÷ 0.770361.82
引き分けのステーク100 × 0.2941 ÷ 0.770338.18
払い戻し100 ÷ 0.7703129.82
利益129.82 − 100+29.82

払い戻しを検算してみましょう。

Liverpoolが勝てば、61.82 × 2.10 = 129.82です。

引き分けなら、38.18 × 3.40 = 129.82です。

Manchester Unitedが勝てば、100を失います。

そのため、29.82の利益はカバーした2つの結果のどちらかが出た場合にだけ得られます。

確実な結果ではありません。

採算が合うのはいつか?損益分岐点

カバーした結果の組み合わせは、Σより高い確率で起こる必要があります。

この例では、Σ = 0.7703、つまり77.03%です。

それより頻繁に起こると考えるなら、期待値はプラスです。

カバーした結果の本当の確率(例)計算期待値
80%0.80 × 129.82 − 100+3.86
77.03%0.7703 × 129.82 − 1000.00
70%0.70 × 129.82 − 100−9.13

この確率の見積もりを誤ると、期待値は大きく変わります。

期待値計算機とインプライド確率をご覧ください。

試合でのManchester Unitedの選手たち
Manchester United。リスクを決めるのは、カバーした結果ではなく、カバーしなかった結果です。 — 写真: Ardfern · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

例2・3つの選択肢:正確なスコア(例)

Flamengo対Palmeirasの試合です。

3つのスコアをカバーします。1-0がオッズ6.50、1-1が6.00、2-1が9.00です。

合計ステークは S = 100 です。

スコア(例)オッズステーク払い戻し
1-06.5035.64231.68
1-16.0038.61231.68
2-19.0025.74231.68
合計—100.00231.68

Σ = 1/6.5 + 1/6 + 1/9 = 0.4316です。

払い戻し = 100 ÷ 0.4316 = 231.68です。

利益 = 231.68 − 100 = +131.68です。

大きく見えます。

しかし、損益分岐点は43.16%です。

0-0、2-0、0-1、そのほかどのスコアになっても、100を失います。

試合でのFlamengoの選手たち
Flamengo。正確なスコアでは、3つの結果をカバーしても、ほかの多くの結果が残ります。 — 写真: Artigas Pessio · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

例3・Σが1を超える:利益が出ないとき

今度は、Liverpool対Manchester Unitedの1X2の3つの結果をすべてカバーします。

例のオッズは2.10、3.40、3.60です。

合計ステークは S = 100 です。

結果(例)オッズ1 ÷ オッズステーク
Liverpool2.100.476245.43
引き分け3.400.294128.06
Manchester United3.600.277826.50
合計—1.0481100.00

払い戻し = 100 ÷ 1.0481 = 95.41です。

利益 = 95.41 − 100 = −4.59です。

どちらが勝っても4.59を失います。

Σが1を超えており、その超過分がブックメーカーのマージンです。

1.0481は、確率に対して4.81%のマージンがあることを意味します。

ステークに対する確定損失は4.59%です。

Σが1を超える場合、すべての結果へのダッチングは損失になります。

これは勝つための方法ではありません。

損失を均等に分けるだけです。

ダッチングとサーベットの見分け方

サーベットでは、オッズが複数のブックメーカーから来ます。

すべての結果をカバーし、Σは1未満になります。

この場合、利益は何にも左右されません。

2つの結果での例です。

あるブックメーカーが一方に2.20、別のブックメーカーがもう一方に2.10を付けています。

Σ = 0.4545 + 0.4762 = 0.9307です。

項目(例)値
Σ0.9307
2.20へのステーク48.84
2.10へのステーク51.16
払い戻し107.44
利益+7.44

これがサーベットです。

めったに起こらず、長続きせず、実務上のリスクもあります。

詳しくはサーベットとスポーツトレーディングをご覧ください。

一方、ダッチングは一部の結果だけをカバーします。

計算式は同じですが、リスクは別物です。

式は計算機として使い、保証としては使わないでください。

Excelでダッチング計算機を作る

シートは一度作れば、使い回せます。

数式は英語の関数名で書き、引数の区切りはカンマにしています。

日本語版のExcelでも、そのまま使えます。

表は3つの選択肢の例です。

セル内容例
B1合計ステークS100
A3:A5各選択肢のオッズ6.50 / 6.00 / 9.00
B3=1/A3(B5までコピー)0.1538
B6=SUM(B3:B5)0.4316
C3=$B$1*B3/$B$6(C5までコピー)35.64
C6=SUM(C3:C5)100.00
D3=C3*A3(D5までコピー)231.68
D6=D3-$B$1131.68

問題を知らせるセルを追加しましょう。

例えば =IF(B6>1,"Σが1を超えています:利益は出ません","Σは1未満です") です。

これで、合計を確認し忘れません。

ステークの端数処理

ブックメーカーが受け付ける小数桁は限られます。

例1で62と38にすると、Liverpoolが勝てば払い戻しは130.20、引き分けなら129.20です。

利益は29.20から30.20の間になります。

端数処理で配分は変わりますが、大きくは変わりません。

金額が小さいと、影響は大きくなります。

そのため、可能なら小数第2位までのステークを使うのが望ましいです。

試合でのPalmeirasの選手たち
Palmeiras。練習にはどのチームでも使えます。式は変わりません。 — 写真: NullReason · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

ダッチング計算でよくあるミス

  • マージンを忘れる: Σが1を超えていれば、利益は出ません。
  • 負けないと思い込む: カバーしていない結果では、ステーク全額を失います。
  • 古いオッズを使う: オッズはすぐに変わり、配分が崩れます。
  • 手数料を無視する: エクスチェンジでは純利益から差し引かれます。
  • カバーするからと賭けすぎる: カバーすることは、ステークを増やす理由になりません。

次に読むもの

計算なしで考え方を知りたければ、ダッチングとは?やり方の解説に戻ってください。

コストが気になる場合は、ブックメーカーのマージンとはをご覧ください。

賭けの記録を付けるには、Excel管理テンプレートを使ってください。

そして上限管理シートで自分に制限を設けましょう。

土台となるガイドはAIで賭ける:完全ガイドです。

オッズの期待値を計算する

よくある質問

ダッチングの計算式は?

stake_i = S × (1 ÷ オッズ_i) ÷ Σ(1 ÷ オッズ_j)。

Sは合計ステーク、Σはオッズの逆数の合計です。

払い戻しは、どの選択肢が的中しても S ÷ Σ です。

2つの選択肢ではお金をどう配分しますか?

オッズ2.10と3.40、S = 100なら、ステークは61.82と38.18です。

どちらが出ても払い戻しは129.82で、利益は29.82です。

3つ目の結果が出れば、100を失います。

逆数の合計が1を超えたらどうなりますか?

利益は出ません。

オッズ2.10、3.40、3.60ならΣは1.0481で、100の賭けに対して95.41が戻ります。

その超過分がブックメーカーのマージンです。

ダッチングの利益はいくらですか?

利益 = S × (1 − Σ) ÷ Σ です。

Σ = 0.7703、S = 100なら29.82ですが、カバーした結果が出た場合だけです。

ほかの結果が出れば、ステーク全額を失います。

ダッチングとサーベットは同じですか?

違います。

サーベットはすべての結果をカバーし、Σが1未満になります。

ダッチングは一部の結果をカバーし、同じ計算式を使っても利益は保証されません。

Excelでダッチングをするにはどうすればいいですか?

オッズを1列に入力し、その隣に =1/オッズ を計算します。

逆数を合計し、各ステークを =S*逆数/合計 で計算します。

払い戻しは =ステーク*オッズ で、どれも同じ値になるはずです。

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